組織コンサルという仕事柄、企業の社員さん達と話する機会は必然的に多くなるのですが、その社員さん達の年齢層の幅は20代~60台 実に40歳の年の差がある。親子の年齢差だけでなく、孫世代と一緒に仕事を進めることになる。10年も間があけば当然知っている事も使っているモノも違って当たり前…
今や当たり前に使われるツイッタ―がちょうど15年ほど前に普及し出したが、当時小学生・中学生の子達が、今や社会に出て仕事をしている。彼等彼女達が「空気のように」使いこなしているソーシャルネットワークは、情報の伝達形態を変え、今この瞬間という「リアル」を受発信出来る。社会に出まわる情報量が桁違いに増えた。
情報量が増えるという事は、良い事も悪い事も「知る」ことができ、自らが「確認」することが出来る。
今の若い奴らはという前に…
変化を受け入れる
人は変化を受け入れにくい…という事は、脳科学の分野では、もうすでに定説になっている。
変わりたくないのだ…
いつもの通りを歩いて、いつもの場所について、いつもの仕事をして、いつもの居酒屋で…いつも愚痴をこぼす。(笑)自分の一日を改めて思い起こすと、まぁなんとルーティンの如く、同じ事を繰り返しているのかと思う。
しかし、時代は常に変化しており、それに合わせて社会も変化し続けている。そんな中、企業という組織も「変化」を受け入れない事には、顧客への対応が出来ない。
インターネットが出始めたころ… 誰もが言っていたことがある。
「ネットでモノは買わないよ」
だが、実際にはどうでしょうか? 楽天・ヤフー・Amazon・ZOZOなどなど、今やネットでしかモノを買わない人が増えて来ているという事実。
昔、企業はこぞって、ホームページを作成した時代がありましたね。(会社案内をネット上に載せただけのものばかりでしたが…)今の時代とこれからの時代に必要なチェンジは何かを考えましょう。
変わるものと変えないもの
では、どこの会社もホームページを作成したか?というとそうでもない。大阪のある老舗の和菓子屋さんなんか、店構えもそのまま、製法もそのまま、販売方法もそのまま、営業時間もそのまま。でも毎日営業前から行列が出来ている。
そして、毎日「売り切れ」の看板が…
お店は何も変わっていないのに、顧客の持っているモノが変わった。みんなスマホを片手に持ち… 行列に並んでいる写真をインスタにアップし、
(行列が綺麗に並べるように囲む)
やっと買えた「幻のあんこ餅」をドアップで撮影し、一口食べた感想をSNSでライブ発信。
幻のあんこ餅の実況中継…お店の営業スタイルは昔ながらのスタイルのまま「何も変えない」のに、並ぶ顧客のスタイルはどんどん変わる。
受け取り方が変われば伝え方も変えないといけない
こんな変化が、北は北海道・南は沖縄まで端の端でも起きているし、世界中で起きている。実際、グーグルアースで地球を拡大しながら見て行けば、エジプトのピラミッドの前にKFC(ケンタッキーフライドチキンのお店があることも分かる)
実際に行って見なければ、観る事が出来なかったものまで「確認」することが出来てしまう。
そして、良いか悪いかではなく、その情報を「信じてしまう」のも現実社会でのありようだと思う。特に、情報そのものが簡単に手に入ることを「簡単」とも思っていない世代の人にとっては…
間違った情報であっても、それをネットで見ただけで「確認」として終わっている。より深く「確認」する事も無く… ネット社会・ソーシャル社会の怖い部分でもある。
そのような側面もあることを理解しつつ、我々、企業という組織は、組織の仲間たちとの情報共有の方法も考えないといけない。
便利だからという理由だけで、簡単にグループを作ってしまって情報漏洩に繋がってしまっては顧客からの信頼を失いかねない。
情報そのものの「価値」に対しての捉え方が、世代間で違うという事は、次なる可能性を秘めている半面、大きな「リスク」であるという事も理解しておかなければ組織の目的そのものを破壊しかねない。
その為にも…
Z世代の人たちのことや世代間ギャップも理解し、常に新しい世代の「価値観」というものには意識を向けておきたい。
Z 世代会議